QtでMacアプリを作ってみる

QtでMacのアプリをビルドし、.appの形式として書き出します。

環境

事前準備

使用するXcodeのCommand Line Toolsを設定します。

$ sudo xcode-select -s /Applications/Xcode10.2.1.app

Command Line Toolsが正しく設定されているか確認します。

$ xcode-select -p
/Applications/Xcode10.2.1.app/Contents/Developer

qtのインストール

Qtの公式サイトからオープンソース版をダウンロードします。

www.qt.io

ダウンロードしたら流れにそってインストールします。
ここでQt本体にチェックをつけないとDeveloper Toolsしかインストールされないのでチェックを入れます。

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ダウンロードが終わったらインストール完了です。

プロジェクトの作成

インストールが完了するとQt Creatorが起動するので、New ProjectをクリックしてQt Widgets Applicationを選択します。
適当なプロジェクト名を入力すれば作成されます。

f:id:akaimo3:20190604211821p:plain

Qt Creatorでビルドを実行するとこのような画面が作られます。

f:id:akaimo3:20190604212046p:plain

アプリ(.app)化する

Qt Creatorからはアプリを実行できたので次は.appとして書き出します。

書き出すにはqmakeというツールを使うため、qmakeにパスを通します。
.bashrc.zshrcなどに以下を追加します。

export PATH="$HOME/Qt/5.12.3/clang_64/bin:$PATH"

プロジェクトのあるディレクトリに移動して以下のコマンドを実行すれば、プロジェクトのあるディレクトリに.appが作られます。

$ qmake -project
$ qmake
$ make

この環境ではmakeを実行するときにエラーになりました。
.proファイルに以下を追加するとmakeが動くようになります。

QT += widgets

参考

Getting Started on the Commandline/ja - Qt Wiki

c++ - Static QT Compilation problems - Stack Overflow